『トキワブルーに憧れて』(牧鉄兵)トーチweb
今週のお題「好きな漫画」
『トキワブルーに憧れて』(牧鉄兵)
伊藤ガビン氏率いるゲーム制作の事務所で働くことになった23歳の主人公。
舞い込んだゲームキャラクターデザインの依頼に取り組む事務所の人々と、デザインコンペその顛末が描かれる。
主人公もデザインに加わるが、事務所先輩であるタナカカツキ氏の能力とその仕事ぶりに打ちのめされる。仕事における技術の不足や取り組む姿勢にもがき、なやみ、それゆえに奮起させられ、「自分の出来る」を広げていきます。
事務所のチームとして、そして主人公のキャラクターはコンペを越えて採用されるのか。
気持ちのいい線とフルカラーで描かれる200余ページ。著名な方がそのままの名前で出てきており、おそらく作者の自伝的な漫画。
作中に「過活動」という言葉が出てきます。トキワブルーは分かりませんが、自分が憧れるものがあるならばそれはこの過活動です。
自発的ながむしゃらさと専心をもって何かに取り組んでみたいという気持ち。
自分は本当に何もしてこないまま40代になった人間ですが、本作を読むとこれからでもやろうという気持ちになる。
なんとなく気持ちがたるんでるのでちょっとぴしっとしたい、と言う人にもカンフルになるかもしれない作品ではないかなと思います。
本作はリイド社のweb漫画サイトであるトーチwebに掲載されていますが、もう連載が終了しているためかサイトTOPに作品は表示されていません。
サイドにある「作品一欄」から一覧ページに飛んで、下にスクロールしていくとあります。(ニコニコ静画でも読めるようです。)
この記事は以前別のブログで書いたものですが、少し書き足してここで再公開するものです。
トーチwebは個人的に面白い作品が多く、web漫画サイトとしてもおすすめです。今後も何作かここで紹介する予定。