40半ば
40歳は初老。
同世代と久しぶりに会うと互いに老化が目に留まる。
「だいぶしらが出てきたね」と自分が言うと、そうなんですよと返ってくる。
「そっちは、だいぶ風通しがよさそうになりましたね、頭」と言ってくれてもいいのだよ。でも礼儀とやさしさでできているような人たちなのでそこは言わないでくれるのだ。
自分は昨年暮れからのこの1年で加齢を自覚させられる身体的な変化が多い。
薄毛。これはもともとだが。
もともとではあるが、前は薄くなった薄くなった、何か対策した方が良いのではないかと言ってくれていた母親がもはや何も言わなくなる程度にもう完全に薄い。
老眼。昨年暮れから急激に進み、猫リンデ小説(寝転んでの打ち間違い)を読むのが辛い。
そしてシミと言うかイボと言うか。老人性疣贅がちらほら。
自分が思っていたより早くこういうのが出てきて割合ショックである。
まあ不摂生が悪かった。
今からどうにかならんだろうが、進行を止める生活をしたいとは思う。
思いながら一方で、まあどうでもいいとはいわんまでももうしょうがないかという気持ちもある。
そういう気持ちが一番の老化かもしれないね。
475文字